日本の「一滴の血液」がん検診
なぜがん検診を受けるべきなのか?
多くのがん患者が苦しむ最大の理由は、早期発見ができず治療開始が遅れてしまうことにあります。
世界最長寿国である日本では、30年以上にわたり全国規模のがん予防プログラムが実施され、がん治癒率は68%という世界最高水準を誇ります。その成功を支えているのが、精度の高いがん検診です。
早期診断と予防こそが、がんに対する最も強力な武器なのです。
一方で、血液検査や胃内視鏡検査など、一部の検査は身体的負担を伴う場合があります。
そのため、検査回数を増やさずに検査項目を拡充したり、身体への負担が大きい検査をより負担の少ない検査へ置き換えることは、受診者にとって大きなメリットとなります。

国立がんセンターが先導する
2014年以降、日本の国立がん研究センターは約4万人のがん患者から採取した血液サンプルを解析し、さまざまながん細胞に由来する13種類のがん特異的マイクロRNA(microRNA)を特定しました。
転移のないステージIのがんを含め、これら13種類すべてのがんにおいて 検出精度は95%以上、乳がんでは 97% に達しています。
2017年8月20日、国立がん研究センターの研究チームは、この画期的な研究成果を正式に発表しました。
一滴の血液で検出可能ながんは以下の13種類です。
- 胃がん
- 食道がん
- 肺がん
- 肝臓がん
- 胆管がん
- 膵臓がん
- 大腸がん
- 卵巣がん
- 前立腺がん
- 膀胱がん
- 乳がん
- 悪性肉腫
- 神経膠腫(脳腫瘍)
この技術は、がんの早期発見における新たな可能性として、国内外から大きな注目を集めています。

日本の「一滴の血液でがん検診」
従来の血液がん検診とは異なり、日本の国立がん研究センターが開発した「一滴血液がん検診」は、血液中のがん細胞が分泌する低分子リボ核酸、すなわち マイクロRNA(microRNA) を検出する先端技術です。
マイクロRNAは約20年前に発見された当初、RNAの分解過程で生じる「不要物」と考えられていました。しかし、その後の研究により、マイクロRNAは細胞増殖、個体発生、さらにはがんの進行を調節する重要な役割を担っていることが明らかになりました。

日本の「一滴血液がん検診」の原理
細胞は、遺伝子の働きを調節するために「マイクロRNA」と呼ばれる微小分子を血液中に分泌します。
正常細胞とがん細胞では分泌されるマイクロRNAの種類が異なり、これらは一定期間分解されず血液中に残存します。
「一滴血液がん検査」は、この特性を利用して血液中のマイクロRNAを検出する先端技術です。
腫瘍が極めて小さい段階では、従来の画像診断では発見が難しい場合があります。
しかし、新たに開発されたバイオメタルチップを用いることで、血液中の微量な腫瘍関連物質を測定・定量化し、がん発症リスクを分類・判定することが可能になりました。
検出の仕組みは、血液をバイオメタルチップに付着させ、免疫反応によって血流中に放出されるヌクレオソームを収集し、レーザー照射によってその量を測定するというものです。
検出されたヌクレオソームの量に基づき、がんの有無を判定します。

プロセス
日本では、一滴の血液を用いたがん検診は、非常に効率的でシンプルな手順で受診できます。
基本的な流れは以下のとおりです。
- 指先からごく少量の血液を採取します。
- 採取した血液サンプルを専門の検査施設へ送付し、マイクロRNAを定量解析します。
- 検査結果は、EMS(国際スピード郵便)にてご自宅へお届けします。
検査当日は、専門の医療通訳が同行し、提携病院までスムーズにご案内します。
院内は静かで快適、清潔感があり、手続きも簡潔なため、緊張することなくリラックスした環境で検査を受けていただけます。
